恐怖でしかなかった彼女の浮気癖

当時付き合って一年になる彼女の様子が変だと感じ始めたのは、下着の好みが変わってきたところから始まった。

いつもだったら一色のみの下着を買っていたのに、カラフルで派手な下着が増えてきたのだ。

その時はまだ、彼女が浮気をしている事など考えもせずにいつものように生活していたのだが、彼女が遊びから帰ってきた次の日から急に彼女の携帯に着信が入るようになっていた。

『誰?』と聞くと『友達だよ』と返ってくるのだが、それにしても一日に何回も電話が鳴るのはおかしいと感じ始めた。

しまいには、電話が鳴り出すと外に出て話し始めるようになり、私も少しずつ彼女の行動に注意するようになった。

その頃から彼女の態度も少しずつ変わり始め、私が問い詰めると『うるさいな』や『しつこいよ』などと少しキレた口調になっていき、私は絶対何か隠しているのだと確信した。

正直に言えば、この彼女とは結婚を前提に付き合っていた。もちろん両親にも紹介をしてもう少ししたら結婚の日取りを決めたりする気でいた。

しかし、度重なる彼女の妙な行動に私は結婚する事に少しためらいを感じていた。

携帯をこっそり見ればわかる事もあると思う。しかし、信じたいからこそそんな事をしていいものかと何日か悩んでしまい、眠れない夜を過ごした。

このままではお互いのためにはならないと思い、はっきりさせようと私は彼女に携帯を見せて欲しいとお願いした。

彼女の驚いた顔は今でも忘れる事ができないが、その後に言われた『気づいていたんでしょ?』という言葉に私は覚悟を決めて携帯のLINEを見た。

そこには信じられない文面や写真が並んでいた。しかも浮気相手は一人ではなく数えただけでも軽く五人は超えていた。

単純にショックだった。ここまで浮気をされてなかなか詰め寄る事のできなかった自分自身にはもちろんだが、結婚を前提に付き合っていた私たちは一体何だったのかわからなくなってしまった。

話し合うまでもなく、私は彼女と別れた。しかし前向きに考えれば、結婚をする前に気づく事ができてよかったと思う。

このことがあってからなかなか次の恋に踏み込めなかったのだが、浮気彼女と別れた半年後、素敵な出会いが待っていた。

神様はちゃんと見てくれているのかもしれないと大げさな事を考えながら、いつかこの彼女と結婚できればいいなと思う。

恋愛は、上手くいかないことが当たり前かもしれない。しかし、きちんとお互いが歩み寄ればいい方向に進んでいけるのだと思う。